本日は、梨木香歩さんの『裏庭』についてご紹介します。
私がこの本と出会ったのは、中学生の頃です。しかし、大人になった今でもたまに読み返したくなる、それだけではなく、最初の記事に選びたくなるほど、印象に残った一冊です。
『裏庭』とは?
この作品は、第1回 児童文学ファンタジー大賞で大賞を受賞しています。
作者は梨木香歩さん。デビュー作の『西の魔女が死んだ』も、とても人気があります。
ーざっくりあらすじー
今では子供たちの遊び場となっている古い洋館の庭。そこには異世界へ繋がる、隠された「裏庭」があった。
孤独を抱えた少女、照美は、とあるきっかけで秘密の「裏庭」に入り込む。
冒険の中で自分と向き合い、彼女自身を受け入れる物語。
『裏庭』を読んだ感想
読みやすくやさしい文章
主人公が少女ということもあり、読みやすく、やさしさを感じる文でした。また、言葉も響きが良く、読んでいてとても気持ちが良かったです。言葉選びはもちろんですが、ひらがなとカタカナが印象的に使われており、文字並びの美しさを感じることができました。
文章とストーリーのギャップ
文章では、少女「照美」の心の動きがとても繊細に表現されています。一方で、「孤独」や「目に見えない傷」と向き合う、というストーリーに鋭いギャップを感じました。向き合うとは、生きるとは、一体どのようにしていくべきなのかと、考えさせられました。時間を空けて読み返すと、尚更です。
冒険と独特の世界観
ファンタジーはやはり、ワクワクしてナンボ。この作品は、繊細で儚い独特の世界観がありつつ、冒険特有のワクワク感がありました。序盤にある、服を選ぶシーンは私のお気に入りです。まるで麻薬のように私を虜にしつつありました。ちょっとダークな世界で自分と向き合いながら旅をする。ゆっくりと、でもついページを捲ってしまいます。
『裏庭』をこんな人におすすめしたい
- やさしい文章を読みたい人
- 小さい頃に一度、読んだことがある人
- 最近ちょっと憂鬱な人
ふと時間ができたら、あたたかい飲み物と共に、自分と向き合う冒険に出かけてみてはいかがでしょうか。

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